
現在、54歳。転職経験のあるサラリーマンです。
以前は40歳までに引退したい、遅くとも55歳には仕事を辞めてゆっくり生きていきたい
と思っていましたが、気がついたら53歳まであと少しのところまできてしまいました。
残念ながら宝くじは当たりません…。
ということで、現実的に、どうすれば楽に生きることができるか、幸せに生きることができるか、について書いてみたいと思います。
幸せとは何か
幸せって何でしょう?
私は、若い頃から、そのようなことをずっと考えてきました。
嫌な仕事を辞めても大丈夫なくらいお金があること。
実はそれが一番大きいとこれまで思っていました。
お金があれば解決できること、欲求を満たせることが多いのは確かです。
もちろん、お金があるにこしたことはありません。
お金だけではなく、学齢にしてもそうですし、やりがいの感じられる仕事や出世することも、ないよりはいいでしょう。
でも、本当にお金を含め、そういったものが手に入れば人は幸せになれるんでしょうか。
少なくとも、現在52歳の私は必ずしもそうではないと思っています。
何が幸せかは人によって違う
結論から言うと、何が幸せかは「人それぞれ」なんですよね。
長く生きていると、世の中には本当にいろんな人がいるなと思います。
お金があれば幸せを感じる人もいるでしょうし、サラリーマンであれば出世して職位があがれば幸せを感じる人もいるでしょう。
逆に、お金に執着しない人も現実にはいますし、管理職になれなくても、あるいは役職定年になっても幸せだという人はいます。
つまり、「これが正解」なんてものはなくて、個人によって何に幸せを感じるかは違う。
「幸せの形は違う」ということなんですね。
50歳を過ぎて、ようやくそのことを実感するようになりました。
人間の欲求
そんな私も、実はこれまでは、家が欲しいとか、高級外車に一度は乗ってみたいとか、子供の進学先を気にしたり、自分の出世を気にしたりして生きてきた人間です。
まさに煩悩のかたまりですね。
人間の欲って際限がないと思うんです。
注文住宅を建てても、他の人がもっと大きくて豪華な家を建てたら、羨ましく思ったりしますし、
国産の新車に乗っていても、BMWやVolvoやLEXUSに乗っている人を見ると自分もそんな車に乗りたいと思ったりします。
隣のお子さんが有名大学に進学したとか、有名企業に就職したら妬みややっかむことも正直なところあるでしょう。
でも、それは人間であれば多かれ少なかれ持っている欲求であって、自然なことなんじゃないのかなと思います。
幸せを感じられない理由
結局、どうしても他人と比べてしまうからじゃないでしょうか。
それによって、今の自分に満足できず、幸せを感じることができないのではないか。
特に若い頃は、気力も体力もあるし、いろんな欲求が強いのが普通かなと思います。
(最近の若い人は、我々世代よりは欲求が少ないような話も聞いたりはしますが)
だから、若い人たちは幸せについて、そんなに悩む必要はないと思うんです。
ほとんどの人は、程度の差はあっても、どうしても人の目を気にしたり、他人と比べてしまうものだから。
ある程度の年齢になれば自然と幸せを感じられるようになる
ところが、個人差はあるのでしょうが、ある程度の年齢になると、実は他人と比べても仕方がないということが分かってきます。
もちろん、人生の残り時間が少なくなっているので、あきらめの気持ちもあるでしょう。
また、気力体力が落ちてくるので、それに伴っていろんな欲求も減少してくるのも一因かと思います。
ですが、長年それなりに生きてきて、人間、そもそもこの世に生まれおちた時点で、如何ともし難い大きな差
それは、両親が資産家かどうかや、自分の能力や性格など遺伝によるものや、自立するまでの間に与えられる環境など、
ほとんど「運」が人生を決定してしまうこと、を理解できるようになるからです。
誰もが、ノーベル賞をとれるような知性を持っているわけでもなし、大谷翔平のように大リーグで成功できるわけでもない。
世界的な企業のトップや役員になれるわけでもないし、投資に成功して莫大な資産を築けるわけでもない。
ほとんどの人が、そのような成功(一般的には成功と呼ぶのだろうと思いますが)をおさめることなく、平凡な一生を終えるんだということを理解できるようになるからです。
成功者は、たまたま成功しただけであって、それは確率的に言えばごく一部の人間に限られるわけです。
いやいや、努力したから報われたわけで、成功していない人は努力が足りないんだよ、ということを言う人もいると思いますが
必ずしもそういうわけではありません。
成功したのは結果論であって、その原因や理由は後付けで、こうしたから成功したんだと言っているだけのこと。
生きてるだけ丸儲け
明石家さんまさんが「生きてるだけで丸儲け」と言ってますけど、本当にそのとおりだなと思います。
そして、健康であれば更に幸せ。毎日、衣食住に困っていないだけでも十分に幸せなんです。
なぜなら、世の中には不本意にも若くして病気や事故で、しかも突然亡くなったり、障害をもって生きていかざるを得なかったり、
もっと世界を俯瞰すれば、非衛生的かつ貧困な状況下で生きることを、また内戦や虐待、人権侵害の中で生きることを強いられている人たちが数え切れないほどいるわけですから。
まずは他人と比較することをやめてみよう
いろいろと書いてきましたが、まずは今この瞬間から、他人と比較することをやめてみましょう。
自分は自分、人は人、です。
お金だって、学歴だって、家だって、高級車だって、あの世には持っていけません。
今、自分が生きていること、それを感謝することから始めてみてはどうでしょう。
もちろん、人間ですから、いろんな悩みもあるでしょう。
でもね、自分の肩に乗っかっているいろんなものを、50歳も超えれば、一つずつ降ろしていってもいいんじゃないですかね。
これまで、もう十分頑張ったでしょう。
今後は、そんなに頑張らなくてもいいんじゃないですか?
そのように思えれば、きっと、これからの人生、楽に幸せに生きていける。
だって、こんな私でもできるようになったんですから(笑)
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