働く意味 僕はなぜ働くのか

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私は、大学卒業後、銀行に就職して以来というもの、この30年間、常に

「働く意味って何なんだろう?」

「人はなぜ働くんだろう?」

「なぜ働かなくてはいけないんだろう?」

と考え続けてきました。

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「働く」意味や動機は変化している

昭和40年代に生まれた私の子供の頃といえば、日本はまだ高度成長時代の真っ只中。

インフラも十分には整っておらず、個人の生活においても今のようにモノにあふれた世の中ではありませんでした。

私の記憶では、子供の頃の自宅トイレはまだ「くみとり式」でしたし、電話もダイアルを回す方式(プッシュホンはまだ先のこと)の黒電話でしたし、テレビも白黒の時代でした。

その時代の三種の神器は、今は当たり前となったカラーテレビ・クーラー(エアコン)・自動車。

今では一家に最低一台はあるといってもよいモノです。

でも、当時は、それらを手に入れることが日本人の幸せであり、そのために一生懸命働くことが一般庶民では当たり前の時代だったわけです。

その後、ご存知のとおり、日本は世界第二位の経済大国になり、バブル期には日本の企業がアメリカのNYのど真ん中の高層ビル等を買収したこともありました。

バブルがはじけ、リーマンショックの後も、日本は今なお経済的・物質的に非常に豊かな国であり、たいていのものを既に所有してしまっている中で、職業や生き方、働き方も昔とくらべればはるかに選択の幅がひろがっています。

価値観が多様化する中で、「とりあえず働く」ということがもはや当たり前のことではなくなり、

自分の好きなことを仕事にしたい、やりがいのない仕事はしたくない、なんとか働かずに生きていく方法はないか、などと考える人が増えてきたように思います。

しかしながら、ごく少数の資本階級(資産家)を除けば、生きるためには食べなければならず、食べるためにはお金を稼がなければならず、そのためには仕事をしなければいけません。

働かざる者食うべからず。

生活の糧を得るために、私もこれまで嫌なことや辛いことが多かったですが、我慢しながら働いてきましたし、これからもまだ働き続けるつもりです。

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働くことはお金を得ることだけが目的ではない

人が働くのは、生きるため、食べるため、そしてそのためのお金を稼ぐため、です。

働くことの目的はお金を稼ぐことである、ということについては異論はないと思いますが、果たしてそれだけが目的なのでしょうか?

もしそうであるならば、逆に、一生食べていくことができるだけのお金があれば人は働かない、ということになるはずです。

しかしながら、一生使っても使い切れないほどの資産を保有していても働き続けている人たちが世の中には実際に存在します。

例えば、日本でいえば、ソフトバンクの孫さんや、ファーストリテイリングの柳井さん、楽天の三木谷さんなどが分かりやすいですね。

彼らは事業によって一代で莫大な富を得、数千億円という、一般庶民では考えられないような資産を保有しているにもかかわらず、働くことをやめるどころか、さらなる事業拡大のために今もなお多忙な日々を過ごしています。

ということは、彼らにとっては、働くことの目的としてお金以外の何かがある、ということになりますね。

直接、聞いたわけではありませんが、お金を稼ぐ以外の「動機(モチベーション)」が彼らにはあるのだと思います。

それが何なのか?は分かりませんし、人によって違うのかも知れません。

余談ですが、実は私も、以前は宝くじがあたったら仕事をやめて悠悠自適に過ごしたい!なんて考えていました。

ですが、最近は、ひょっとしたら仕事を続けるかも(少なくとも今の会社はやめますが)と思ったりすることがあります。

ではいったいどんな働き方をするのか?については、正直現実的ではないので、深く考えたことはありませんが。

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好きなことを仕事にするということ

冒頭にも書きましたが、好きなことを仕事にしたいという人が最近多いと感じています。

そして、ネット上でも書籍でも「好きなことを仕事にするべき」といった文言があふれています。

もちろん、好きなことを仕事にすることはダメなことではありませんし、実際に好きなことを仕事にして生きている人たちがいるのも確かです。

分かりやすい例としては野球、サッカー、テニスなどのプロスポーツ選手。

昔は、プロ(それで飯を食う)のスポーツ選手は野球と相撲くらいではなかったか?

と思いますが、今はサッカーをはじめとして、バレー、卓球、バスケ、マラソン、フィギュアスケートなど多岐にわたってプロスポーツ選手が多数います。

e-sportsといってプロのゲーマーもいるそうで、すごい世の中になったものだと思います。

さて、上記はほんの一例ですが、その他にも好きを仕事にしている人はいると思います。

しかしながら、誰でも好きを仕事にできるわけではありませんし、そもそも何が好きなのか分からない人も多いのではないでしょうか。

また、好きなことがあってもそれが仕事として成立しない(金にならない)ケースもあると思います。

私の場合でいうと、好きなことといえばテニスと酒(を飲むこと)くらいですが、今さらプロのテニス選手にはなれませんし、酒を飲んでお金を稼ぐというのも現実的ではありません。

(日本酒の立ち飲み屋をやればいいじゃないかと言われるかも知れませんが、私は日本酒自体が好きなのではなく、飲むことが好きなのです)

つまり、好きを仕事にするのは簡単なことではありませんし、誰にでもできることではないというのが現実です。

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やりがいのある仕事とは何か

次に、やりがいのある仕事がしたいという人も多いと思いますが、

はたして「やりがい」とはいったい何でしょう?

辞書を調べてみると「事に当たる際の充足感や手応え、張り合い」という意味だそうです。

仕事でいえば、働いて充実感や達成感を感じること、といってよいかと思います。

これは非常に抽象的な概念であり、かつ人によって何に充実感や達成感を感じるか、どの程度感じるか等が分かりません。

結局、主観的なものであり、人それぞれということになるので、やりがいのある仕事とは〇〇です、と言うことはできません。

個人個人がそれぞれの仕事の中に見出すものだと思いますので、是非、自分の今の仕事にやりがいを見つけてください、というほかありません。

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働かずに生きる

働かずに生きるという選択肢も出てきているように思います。

「働かない」にも色々あって、

例えば株やFX、不動産投資などで不労所得を得るというケースもあれば、とことん生活費を切り詰めて最低限のお金をたまにアルバイト等で稼いで生活するというケースなどがあると思います。

これらのケースは、厳密に言うと、全く働かずに生きるわけではないのですが、

少なくとも会社という組織に属して「働いて賃金を得る」わけではない生き方ですね。

そして、誰かに指示されることなく、時間を自分の裁量で自分の好きなように使う。

サラリーマンで言えば「定年後の生活」に近いものかなとも思います。

このような生活に満足する人もいるでしょう。私も正直なところ憧れみたいなものを感じます。

ですが、そのような生活がいつまでも楽しく感じられるものなのか?については少し疑問を感じたりもします。

というのは、たまたま、私は体調を崩して数か月間、休職をした時期があるのですが、

その休職期間中の生活が、まさに定年後の生活に近かったのですね。

朝起きて、ご飯を食べて散歩して、また昼ご飯を食べて、昼寝したり、テレビを見たり、ビデオを見たり、ネットゲームをしたり、本を読んだり、そして風呂に入り、晩ご飯を食べて眠くなったら布団に入る…

土日にはテニスをしたりもしましたが、全く仕事をしない生活がストレスもなく楽しかったのは最初のうちだけで、

自分でもものすごく意外だったのですが、最後の方は、これがいつまで続くのだろうか?という気持ちに変化していきました。

それは一体なぜなのか?

仕事をしない生活はたしかに楽なのですが、やはり、張り合いのようなものが全くないわけです。

そういった生活というのは、単調で、刺激もないため、けっして面白いものではないのですね。

私の場合、必ずしも早く仕事をしたい、ということではありませんでしたが、なんらか少しでも世の中の役に立ちたい、世の中から必要とされたい、という思いは生じましたし、

働くことによって(もちろん仕事の内容にも左右されますが)その思いが満たされる部分は多少はあるように思いました。

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労働か仕事かの分かれ目

どうやら、働くことからしか得ることのできない充実感というのはありそうです。

もちろん、現実的には「毎日」仕事に充実感を感じるのは難しいとは思いますが。

そして、働くことがお金を稼ぐ手段だけとなるとそれは労働になり、働くことがお金を稼ぐ手段だけではなく、充実感を感じることができるとき、それは仕事になるのではないでしょうか。

受け身でやらされるのではなく、いかに能動的に仕事に取り組むことができるか?が労働と仕事の分かれ目なのではと思います。

同じ働くのであれば、できれば「労働」ではなく「仕事」にしたいものですね。

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ピーター・ドラッカーの教え

マネジメントの発明者とも言われている、ユダヤ系オーストリア人経営学者のピーター・ドラッカーの最も基本的な関心は「人を幸福にすること」にあったそうです。

そのドラッカーが、いわゆるナレッジワーカーが21世紀のビジネス環境で生き残り成功するためには、「自己の長所(強み)」「自分がいつ変化すべきかを知ること 、そして、「自分が成長できない環境から迅速に抜け出すこと」だと述べています。

これらは、今の時代にも共通することであり非常に示唆に富んでいると思います。

興味や関心がある方は、是非、ピーター・ドラッカーの著作を読まれることをおすすめします。

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働く意味とは

結局、「働く」ことは人間の本能といってもいいのかも知れません。

働かない人生というのは退屈な人生になるのではないでしょうか。

仕事とはお金を得る手段であると同時に、人生に刺激的を与え、そして人生に意味を与えるものなのではないか、と思います。

「働く意味」を見出すには、働くということを、お金を稼ぐだけの労働ではなく、充実感や満足感などの喜びを得られる仕事にすること、だと思います。

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まとめ

「働く」ことの意味とは、働くことでしか味わうことのできない充実感や満足感を得ることによって、人生をけっして単調で平板なものではなく、刺激に満ち溢れた楽しい道のりにすること!

そのように結論づけたいと思います。

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