
サラリーマンは仕事のお付き合いで「飲み会」に誘われることが多いものです。
上司や同僚、取引先との飲み会はもちろん、会社の歓迎会、送別会、暑気払い、忘年会、新年会と、出席するのは「義務」と言わんばかりの飲み会がたくさん。
しかも、仕事がらみの飲み会が楽しいことはきわめて少ないですから本当にお金と時間の無駄!
そんなお金と時間があるなら、家にさっさと帰ってサクッと家飲みして好きなことをしたり、体を休めたい!と思うのは私だけではないはずです。
そこで、30年近くサラリーマンをしてきた私が、そういった飲み会のうまい断り方(理由とその方法)について説明したいと思います。
サラリーマンには必須のスキル?ですので、是非最後までお読みください(笑)
昔と今の「私の飲み会事情」について
社会に出たての頃
私が就職したのはバブルが崩壊する前の約30年前でした。
私は都市銀行に入行し、最初は支店に配属されましたから、上司や先輩、取引先の部長さんや経理の担当の方との飲み会は結構ありました。
銀行は絶対封建主義の世界ですから、上司や先輩からのお誘いを断るすべはありませんでした。
しかしながら、都市銀行って給料がよいものですから、上司や先輩はみんな高給取り!
若い人間はほぼおごりに近い状態でしたので、お金については恵まれていたと思います。
あと、取引先との飲み会も銀行の経費でおちてましたので問題ありませんでした。
ですが、最大のネックはスタート時間が遅いこと。
6時半から飲み会、なんてことはまずありませんで、みんな普通に残業して、早くても7時台から8時、遅ければ9時スタートですので、まあ普通に終電とかになるのがしんどかったですね。
余談ですが、本部に勤務していたときは、夜中の0時をまわってから(当然、それまでは残業)タクシーで赤坂とかギロッポンで美味い焼肉たべて、
スナックでカラオケして、大騒ぎしてまたタクシーで家に帰るという、狂気の世界でした(苦笑)
飲みに行けるのは三ヶ月に一回とかでしたが、一晩で軽く5~6万とか、全部自費ですけど使ってました。
今から思えば感覚が完全に麻痺していましたね。
30代で転職して以降、つい最近まで
その後、私は転職して今に至るわけですが、今の会社に来てからも飲みに誘われることは結構多かったです。
そして、今の会社は銀行ほど給料が高くないので傾斜が弱い。(クセは強いのに…)
というか、傾斜がつけばまだ良いほうで、ケチな上司は自分から誘っておいて、平気で割り勘とか言います。(なお、世間一般では、これを「厚顔無恥」といいます)
従って、「軽く一杯!」とか誘われても全然軽かったためしがないもんですから、一回飲みにいくと5千円くらいは普通に持ち出しです。
それが、月に7、8回あったりすると、それだけで3、4万飛んでいきますから、小遣い=飲み代状態で非常にキツイ!
しかも、スタートが早いわりに遅くまでダラダラ飲むので、帰りも終電まではいきませんが結構遅くなるんですよね。
そして睡眠時間も短くなり翌朝がしんどいという悪循環の繰り返しでした。
会社の飲み会はお金と時間の無駄
それでも、わりと最近まで、私も「誘われると断れず」、基本的には飲みに行っておりました。
理由は、誘いを断って付き合いが悪いというイメージがつくと自分の評価に影響しそうな気がしていたんですよね。それがまったくないとはいえないもんですから。
ところで、飲み会にお金と時間がかかる、というのは仕方のないことかも知れません。
ただ、せめて、そのお金と時間に見合うだけの内容と効果が欲しい!
そう思いませんか?
ところが、飲み会での話というとほぼ仕事のことばかり。有益な話があったためしはありません。
よくあるパターンは、人事の話とか(これは本当にみんな好きですね)、あいつはできないとかできるとか、誰と誰がいい仲になってるとか…。
正直どうでもいい話ばかり。しかも酔っ払ってくると周りに絡みだす悪質な人もいたりします。
ああ、あまりに不毛すぎて、本当に誘われている側が気の毒です。(自分もですけど)
結論としては、会社の人とのコミュニケーションの場としては否定しませんが、きわめて非効率なイベントである=お金と時間の無駄、ということです。
正直、お誘いに応じて飲みに行ったから評価されるわけでもなく、逆に、万一、誘いを断って飲みに行かなかったことで評価が下がるようなら、そんな会社はやめて違う会社に転職した方がいいんじゃないの?ってことですね。
ちなみに、私はこれまで、どのくらいのお金と時間を飲み会に使ってきたのだろうか?
ちょっと恐いけど、ざっくり試算してみると、
3時間/回×6回/月×12(1年)×28年=6,048時間=252日
6回/月×12(1年)×28年×5000円=10,080千円
はっはっはっはっは…
1千万超えてるやん(マジですか?)
飲み会を上手に断る理由と方法
飲み会がお金と時間の無駄だとわかったならば、取るべき行動は一つです。
断固として断りましょう!
でも、これがなかなか難しいのは私も承知しております。私だってつい最近まで断れなかったんですから。
やっぱり、うまく断らないと「人間関係」がギクシャクしてしまいますし、そうなったら非常にストレスですからね。
一番最初にやっておくべきこと
そこで私がとった方法ですが、まず最初に「自分はそんなにお酒が飲めないんですよ」アピールをしておくんです。
これがきわめて大切です。これが肝(キモ)といっても過言ではありません。
よく上司や先輩から、〇〇君はお酒は飲めるの?とか、お酒は好きなの?、いつもどれくらい飲んでるの?なんて聞かれたりしますよね。
この時に、バカ正直に「僕はお酒が大好きです」なんてまかり間違っても言ってはいけません!
「まあ普通です」と答えても「じゃあ結構飲めるのね!」と言われてしまいますよ。
ここで言うべきは「コップ一杯のビールで酔ってしまうくらい弱いんです」が正解です。
(本当に飲めない人は「飲めません」とハッキリ言いましょう)
そして、一度くらいは飲みに行って、本当に最初の一杯だけビールを飲んで、あとはぐっとこらえてウーロン茶とかを飲み続けること。ここで飲んでしまうと前提が大きく崩れてしまいます。
そこまですれば「ああ、〇〇君は本当に飲めないんだな、そんな子を誘ったら申し訳ないな」と普通の人間なら思います。
これで、それ以降、飲みに誘われる回数が激減するであろうことは間違いありません。
ちなみに私の場合、酒が飲めるのはバレていましたので
「最近体調が悪くて(飲めなくなった)」とか「年齢のせいであまり飲めなくなったんですよ」と言い、飲み会では最初の一杯だけビールを飲んであとは我慢するだけで、イメージを変えることに成功しました!
ああ、彼は本当に飲めなくなったんだなと、今は周りの皆さんは私のことをそう思っています。
断る理由はコレでいけ!
「あまり飲めない」という印象を植え付けても、全く飲みの誘いがなくなるわけではありません。
そんな時に、どのようにうまく断るか?どんな理由にするのがよいか?については、
早い時期(前日以前)や、当日でも早い時間の誘いであれば「その日(今日)は先約がありまして」でも良いですし「(最近)少し体調がよくないのですみません」でも良いと思います。
既に、大前提として「お酒がほとんど飲めない」ので「しつこく誘ったら申し訳ない」という状態になっているはずですから、その程度の答えでも誘う方は十分に納得してくれるでしょう。
そうなれば、会社の公式行事である暑気払いや忘年会なども欠席することが可能になってきます。さすがに歓迎会や送別会くらいは最低限、社会人として行った方が良いとは思いますが。
ちなみに、あれだけお酒が好きでよく飲んでいた私でさえ、最近はこんな回答で皆さん引き下がってくれています。
おかげで、最近は最低限の公式行事(年に2,3回)に顔を出すだけでよくなりました。
飲み会を断って得たお金と時間を自分に投資すべき
以上のように、飲み会に行かない方法、断る時の理由について書いてきましたが、それによって得ることができるお金と時間をどう生かすか、というのは非常に大事だと思います。
月に3万円とか、飲み代に消えるはずであったお金が浮いてきますし、月に20時間とか、これまた飲み会にかかるはずであった時間が浮いてきますよね。
これを、ただいたずらに消費してしまうのは非常にもったいないです。
せっかく誘いを断って浮かせたお金と時間。それを是非とも自分に投資しましょう。
自分の好きなこと(趣味や興味があること)にそれを使うもよし、勉強に使うもよし、体を鍛えるために使うもよし、長期休暇に海外旅行に行く費用にあてるもよし、副業にあてるもよし。
もちろん、酒が飲みたければ一人で呑むというのもアリだと思います。
ちなみに私は、休日のテニスとブログを書く時間に充てています!
まとめ
繰り返しになりますが、飲み会を全否定しているわけではありません。
ただ、無駄な飲み会がものすごく多いのも事実です。(特に急に誘われる飲み会に多い)
それをうまく断ることで、消費されるはずであったお金と時間を、是非ともほかの有益なことに使いましょう。
そうすることで、自分の人生も、また一味違ったものになるかも知れませんよ!
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