「残念な職場」理不尽な上司が多い謎、という記事を読みました。
組織は理不尽かつ残念な職場の現実
組織に理不尽なことはつきものですが、インタビューした600人超の中には、「600万円の黒字より5億円の赤字が評価される」という経験をした人がいました。
彼は大手企業の課長で、瀕死(ひんし)の部署を立て直し600万円の黒字を出した。ところが閑職に追いやられてしまったんです。
一方、新規事業に取り組んだ別の課長が5億円の赤字を出したのにおとがめなしで、むしろ評価された。経営層の方針をくみ取った挑戦だったからです。
(中略)経営層は「もう潰すしかないだろう」と信じていた部署を、再生させた課長さんの力量に嫉妬したのでしょう。
できる部下は上司にとって脅威です。自己保身のために「人事権」という権力を使い、閑職に追いやった。残念な職場の典型です。
(出典:毎日新聞)
大手企業ではこの手の話はよくあることですね。
要するにイエスマンが評価されるわけです。
また、立場が逆転するのを上司が恐れるということもあるのでしょうね。
どの世代にも優秀な人材は必ずいますから、時として逆転現象は必ず生じえます。
これが現実です。
本当に理不尽かつ残念な職場と言わざるを得ません。
大なり小なり、どんな企業でも起こっていることでしょう。
真の実力主義なんてことはあり得ません。
公平な人事評価なんてものもあり得ません。
それは何故か?
人事評価をするのは機械ではなく、人間であって、人間というものはそもそも不完全なものであり、かつ縦社会では力関係があって、どうしても抗えない力がかかるからです。
誰だって、正義感をふりかざして自分や自分の家族が痛い目にあうのは避けたいものですからね。
出世するには処世術も必要らしい
そんな中で、うまく立ち回ることを世の中では「処世術」というようです。(苦笑)
昨年、こうした理不尽なことを部下に押しつける人を“ジジイ”というキーワードで紹介しました。
中高年エリートに多いのですが、男性だけでなく女性や若者にもジジイ的な人はいます。
自分の属性や社会的地位を自分の価値だと勘違いしている人で、彼らが職場の不条理の元凶です。
ジジイは階層上階に多く生息しているのですが、今回はジジイを三つの層に分けました。
課長職層には小ジジイがいて、若手の活躍を妨げます。好きな言葉は「逆らわない」。
指示を出すのは、部長クラスの中ジジイで、好きな言葉は「危険を冒さない」。
中ジジイは「キミのため」と言いながら「自分のため」にしか行動しません。
そして、小、中ジジイを子飼いにし「既得権益」が大好物なのが経営層の大ジジイです。
(出典:毎日新聞)
大ジジイ、中ジジイ、小ジジイ、なる言葉は初めて聞きました。(笑)
表現は別として、確かに各職階にそういった人たちが少なからず存在するのは事実ですね。
こういった人たちに振り回される若手は可哀そうです。
まあ、私のようなタダのジジイも未だに振り回されていますが…。
役員だ、部長だと、肩書に振り回されている人たちは可哀そうですね。
肩書がない人間がそういうことを言うと、負け惜しみと言われるかもしれませんが、肩書なんて、会社という組織を離れれば全く何の役にも立ちません。
相続もできませんし墓にも持っていけません。
少し考えれば分かりそうなものですが、それが分からない人たちがいる。
そういう人たちに、多くの可能性がある人たちが潰されたり排除されたりしているのは非常に大きな損失だと思います。
ダイバーシティとやらで女性の管理職を増やすとかいうのも結構ですが(真の実力主義なら)、そもそもの人事評価システムを少しでもマシなものにする方が優先順位としては高いのではないでしょうか?
そして無能な上司には早くご退場頂く。
そんな少しでも公平公正な世の中になればいいなと切に願っています。
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